お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志氏をめぐる性加害疑惑は、2023年12月の週刊文春の報道で表面化した。2015年に都内の高級ホテルで開かれた飲み会で、複数の女性が性的行為を強制されたと告発したもので、後輩芸人が女性を集める「上納システム」の存在も報じられた。
松本氏側は事実無根として文藝春秋を相手に約5億5000万円の損害賠償を求めて提訴。吉本興業は2024年1月、松本氏が「裁判に注力したい」として芸能活動を休止すると発表した。しかし裁判は長期化し、2024年11月に松本氏側が訴えを取り下げて終結。強制性の有無を示す物的証拠はないなどとするコメントを出したが、疑惑への明確な説明はなかった。
2025年11月には有料配信サービス「DOWNTOWN+」で活動を再開したが、地上波テレビへの本格復帰は果たせていない。2026年に入ってもCM出演など限定的な露出にとどまり、世論の賛否は割れたままだ。日本の芸能界における性加害と権力構造の問題を象徴する事件として、今も議論を呼んでいる。