ダウンタウンの松本人志さんは、週刊文春の性加害報道で名誉を傷つけられたとして文藝春秋などを訴えていた裁判で訴えを取り下げ、心を痛めた女性らへのお詫びを公表した。文春側は取り下げに同意し、金銭の授受はなかったと説明。松本さんは2024年1月から芸能活動を休止している。

きっかけは2024年1月の週刊文春による性加害報道だ。松本さんは発行元の文藝春秋と編集長を相手に5億5000万円の損害賠償などを求めて提訴し、裁判に専念するため芸能活動を休止した。裁判は非公開の協議も交えながら進められ、長期化する見通しも報じられていた。

2024年11月8日、松本さんの代理人弁護士は訴えを取り下げたと明らかにした。松本さんは吉本興業のサイトでコメントを発表し、「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をお掛けすることは避けたい」と取り下げの理由を説明。かつて女性らが参加する会合に出席していたことを認め、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と謝罪した。

文春側は「原告代理人から、心を痛められた方々に対するお詫びを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」とコメントし、「この取下げに際して、金銭の授受等が一切なかった」と説明した。取り下げにより裁判は事実関係の白黒をつけないまま終了し、双方のコメントの解釈をめぐってはさまざまな議論を呼んだ。松本さんの今後の芸能活動についても当時注目が集まった。

松本さんが会合への出席を認め、「不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と述べた点は、当時の報道で大きく取り上げられた。裁判の途中で松本さん側が女性の身元開示を求めるなど、争点は事実関係の立証にあった。取り下げ後も、性的な関係の有無について松本さんのコメントは言及しておらず、記事の核心部分の真偽は裁判では明らかにならなかった。