「週刊フライデー」2019年6月7日発売号は、お笑い芸人の宮迫博之と田村亮らが、振り込め詐欺グループの忘年会に事務所を通さず出演し、金銭を受け取っていたと報じた。当初2人は「金銭の授受はなかった」と説明していたが、6月24日に一転して金銭の受領を認めて謝罪。吉本興業は7月19日、宮迫とのマネジメント契約の解消、亮の謹慎処分を発表した。

7月20日には、宮迫と亮が吉本を通さずに独自の謝罪会見を開き、会社側から会見を止められていたことなどを告発。これを受けて7月22日、岡本昭彦社長が5時間半に及ぶ記者会見で謝罪し、自らの減俸を発表した。反社会的勢力との関わりをめぐる一連の問題は「闇営業問題」として国会でも取り上げられる事態に発展した。

亮は2020年1月に吉本へ復帰したが、2021年に退所。宮迫は2021年8月に吉本との契約が終了し、YouTuberや実業家に転身。2022年3月には焼肉店「牛宮城」を開店させた。吉本興業のコンプライアンス体制や芸人と会社の関係の在り方を問い直す契機となり、芸能界全体のガバナンス改革につながった。

宮迫が開店した焼肉店「牛宮城」は開店当初こそ話題を集めたが、その後の経営をめぐってはさまざまな報道があった。田村亮は吉本退所後、介護事業など新たな分野にも挑戦している。吉本興業は一連の問題を受けてコンプライアンス体制を強化し、経営諮問委員会を設置するなどの改革を進めた。闇営業問題は、芸能界全体のガバナンス見直しの契機となった。

闇営業問題では、宮迫・亮以外にも複数の吉本芸人が謹慎処分を受けた。仲介役とされたカラテカの入江慎也は吉本との契約を解消された。一連の騒動は、芸能界における反社会的勢力の排除に向けた取り組みを加速させた。

宮迫は配信での活動を中心に支持を広げ、テレビへの復帰は果たせていないが、ネットを主戦場とする新しいタレント像を確立しつつある。亮は地道な活動を続け、舞台などにも出演している。