「週刊文春」2020年6月10日発売号は、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建が複数の女性と不倫関係にあり、六本木ヒルズの多目的トイレで密会を重ねていたと報じた。グルメ王としてMCやCMに引っ張りだこだった人気タレントのスキャンダルに、世間は騒然となった。

渡部は6月9日に出演番組への自粛を申し入れ、所属事務所を通じて無期限の活動自粛を発表。妻の佐々木希は離婚せず、支える姿勢を示した。同年12月3日には謝罪会見を開いたが、大晦日の「ガキの使い」への出演が事前に報じられていたことから「復帰ありきの謝罪」との批判も浴びた。12月31日の番組出演後も批判は収まらず、表舞台から遠ざかる期間が続いた。

2022年2月、千葉テレビ「白黒アンジャッシュ」で地上波に復帰。以降は地方局や配信番組を中心に活動を再開し、豊洲市場でのアルバイト姿が報じられるなど、地道な再起への道を歩んだ。不倫の場所が多目的トイレだったという生々しい報道内容は長く語り草となり、「多目的トイレ」が不倫の代名詞のように扱われる珍現象も生んだ。グルメレポーターとしての華やかなイメージとの落差が、騒動を一層大きくした。

渡部は謹慎期間中、豊洲市場でのアルバイトが報じられるなど、地道な生活を送っていた。2022年の地上波復帰後は、地方局の番組や配信番組などで活動の場を広げている。妻の佐々木希は騒動後も結婚生活を続け、2児の母として家庭を支えた。グルメ本の出版など、かつての「グルメ王」としての知見を生かした活動も再開しつつある。

渡部の不倫相手とされる女性たちへの取材も過熱し、プライバシーをめぐる議論も起きた。佐々木希は騒動後も夫を支え続け、夫婦で買い物をする姿などが報じられている。

渡部の復帰をめぐっては、禊は済んだとする声と、まだ早いとする声が分かれている。テレビ界における不倫タレントの復帰のハードルは、年々高くなっているとの指摘もある。