2020年6月、「週刊文春」がお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(当時47)の複数の女性との不倫疑惑を報じた。報道では、渡部が女性と密会した場所が都内の多目的トイレだったことが伝えられた。六本木ヒルズのトイレなどで3〜5分で行為を済ませ、女性に1万円を渡していたとされる。渡部はテレビ出演などの活動自粛を発表し、出演していたCMやレギュラー番組をすべて降板した。

多目的トイレでの密会は、社会的な議論を呼んだ。元宮崎県知事の東国原英夫氏は当時の番組で「社会的インフラを整備しないといけないと企業も行政も一生懸命やってきた。障害者の方とか社会的弱者の方たちをフォローするために。これを目的外使用するっていう倫理観、道徳観がちょっと許せない」と断じた。2021年には国土交通省がバリアフリー設計指針の改定に伴い「多目的トイレ」の名称を変更することが報じられ、ネット上では「渡部の不倫が発端」「渡部のせいで変なイメージになっちゃった」と話題になった。

渡部は約半年ぶりに人前に出た2020年12月の謝罪会見を経て、1年7カ月にわたる自粛生活を送った。その間、渡部を支えたのは妻で女優の佐々木希だった。佐々木は当初、離婚も頭をよぎったことを2025年7月放送の「1周回って知らない話」で初めて明かしたが、子どもの存在を思い、夫婦関係を再構築する道を選んだ。2023年4月には第2子の誕生も報告している。

仕事が激減した渡部は、育児・家事への参加を増やしてきたが、番組で公開された夫婦のタイムテーブルでは、家事の分担に大きな差があるとして視聴者から「渡部なんもしてなくない?」とのツッコミも相次いだ。不倫によるCM違約金は「全財産持ってかれるくらい」とも報じられた。スキャンダルの代償を払い続けながら、渡部は家族と共に歩み続けている。