サッカー日本代表MFの伊東純也選手は2024年1月、女性2人から準強制性交容疑で刑事告訴された。一方で伊東純也選手側も虚偽告訴容疑で女性らを逆告訴し、双方とも嫌疑不十分で不起訴となった。刑事手続きは終結したが、伊東純也選手が女性2人に約2億円の損害賠償を求めた民事訴訟は継続中で、事態の完全な収束には至っていない。

女性2人は2024年1月、大阪府警に伊東純也選手を告訴。これに対し伊東純也選手側も虚偽告訴容疑で告訴し、大阪府警は双方を書類送検した。2024年8月、大阪地検は伊東純也選手(準強制性交等致傷の疑い)と女性2人(虚偽告訴の疑い)をいずれも嫌疑不十分で不起訴処分とした。

一方、2024年2月に伊東純也選手が提訴した民事訴訟は続いている。訴状などによると、伊東純也選手側は虚偽の刑事告訴によってスポンサー契約を打ち切られ、日本代表からの一時離脱を余儀なくされたと主張。約2億円の損害賠償を求めている。2024年11月には東京地裁で第1回口頭弁論が開かれ、女性側が請求棄却を求めて争う姿勢を示した。次回以降の審理は非公開で進められる見通しだ。

この騒動で伊東純也選手が払った代償は大きい。アジアカップ開催期間中に日本代表を一時離脱し、スポンサー契約の解除も相次いだ。フランス1部リーグで活躍し、日本代表の主力として期待されてきた選手だけに、チームへの影響も少なくなかった。

伊東純也選手は騒動後もフランスでのプレーを続け、日本代表にも復帰している。ピッチ上での活躍が続く一方、法廷闘争の行方はキャリアに影を落とし続けている。民事訴訟の結論が出るまで完全な区切りはつかず、スポンサーやファンの信頼回復には司法の判断とともに時間が必要とみられている。

刑事では双方不起訴となったものの、民事訴訟で「真実」がどう認定されるのかが今後の焦点だ。長期化する法廷闘争が、選手のキャリアに与える影響も懸念されている。