全国で約3万カ所のステーションを展開するカーシェアリングサービス「タイムズカー」を運営するパーク24は、2026年9月28日、外部からの不正アクセスにより顧客の個人情報が漏洩したと発表した。漏洩したアカウント数は最大で約660万件にのぼり、現在の会員だけでなく、すでに退会した人や、入会を申し込んだものの手続きが完了しなかった人も含まれている。

漏洩した情報は対象者によって異なり、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、運転免許情報などに加え、運転免許証の画像などの本人確認書類も含まれていた。同社は9月29日の第3報で、本人確認書類の漏洩が確認されたアカウントが約160万件にのぼることを公表した。一方で、クレジットカード情報の漏洩は確認されておらず、パスワードも復元できない形式で保存されていたと説明している。

専門家が特にリスクが高いと指摘するのが、運転免許証の画像だ。立命館大学の上原哲太郎教授は、免許証画像を使ったカードローンや消費者金融でのなりすまし借入の可能性を指摘。「一番大きなリスクは、これを使って借金をされてしまうことだ」と述べ、同じパスワードを使い回しているサイトがあれば変更することや、個人信用情報機関への届け出を呼びかけた。同社は、なりすまし対策や問い合わせ対応のため、退会後も運転免許情報と画像を7年間保管していたと説明している。

利用者からは「正直怖いし、自分も入ってるんじゃないかなと思って怖いです」という声が上がっている。同社は9月29日から該当する会員への個別メールを開始し、退会済みの人にも10月1日から順次案内を始めている。10月1日時点では、本件に起因する不正利用の事実は確認されていないとしているが、調査は継続中だ。補償方針については調査結果を踏まえて決定するとしている。

今回の事件は、2026年秋に相次いで発覚した大規模情報漏洩の連鎖の一つだ。東京商工リサーチによると、上場企業とその子会社による100万件以上の漏洩は、2026年は10月5日時点で既に10件と、2025年の年間6件を上回っている。個人情報保護委員会は不要になった個人データの消去の徹底を改めて促し、金融庁や警察庁なども相次いで注意喚起を出す事態となっている。