IT企業の寵児と呼ばれた堀江貴文氏が率いるライブドアをめぐる粉飾決算事件は、2006年1月の東京地検特捜部による強制捜査と堀江氏の逮捕で表面化した。2004年9月期の決算で、実際は赤字だったにもかかわらず約50億円の黒字と偽った有価証券報告書を提出した疑いなどが持たれた。
事件の背景には、株価を高く維持して買収を繰り返す「成長仮装型」の経営手法があったとされ、裁判では極めて悪質と断じられた。堀江氏は一貫して無罪を主張したが、2011年4月に最高裁で懲役2年6月の実刑が確定し、長野刑務所に収監された。2013年に仮釈放されている。
事件はITバブル期の寵児の転落として社会に大きな衝撃を与え、証券市場への信頼を揺るがした。出所後の堀江氏は実業家・投資家・YouTuberとして復活し、ロケット事業など多角的な活動を展開。栄光と転落、そして復活という波乱の人生は、日本の起業家像に大きな影響を与え続けている。