世界的に活躍するピアニストの反田恭平被告(32)の初公判が2026年10月6日、東京地裁で開かれた。起訴状によると、反田被告は2025年12月20日午後8時55分ごろ、東京都目黒区の首都高速中央環状線内回りで、制限速度を84キロ上回る時速144キロで乗用車を運転したとされる。検察側は拘禁刑3月を求刑した。反田被告が代表取締役を務める所属事務所NEXUSは同日、「多くの皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます」とする謝罪文書を公式サイトに公開し、裁判が終了したら改めて報告するとした。

反田被告は2021年のショパン国際ピアノ・コンクールで日本人最高位に並ぶ第2位に入賞し、「最もチケットが取れないピアニスト」と呼ばれるほどの人気を誇る。指揮者としても活動し、2023年には同コンクール第4位のピアニスト小林愛実との結婚を発表。2024年の大河ドラマ「光る君へ」ではテーマ曲の作曲やピアノ演奏を担当したことでも知られる。クラシック音楽界のスターの法廷沙汰に、ファンの間には大きな動揺が広がった。

報道を受け、NHKは10月7日、反田被告が出演予定だったEテレ「第93回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン2026)全国コンクール 中学校の部」(10月12日生放送)の特別審査員を降板すると発表。「番組の内容や演出の総合的な判断から出演取りやめとなった」と説明し、代役は「おかあさんといっしょ」11代目うたのおにいさんの横山だいすけが務めることになった。速度違反での在宅起訴から公判、そして降板へと事態が急展開する中、司法の判断と本人の説明が注目されている。

クラシック音楽界からは「事実関係が明らかになるまで見守りたい」との声が上がる一方、コンサートの主催者側は対応に追われている。反田被告は国内外で多くの公演を抱える人気奏者で、今後のスケジュールへの影響も懸念される。初公判では被告人質問などは行われず、次回以降の公判で本人の主張が明らかになるとみられる。司法の判断が、音楽家としてのキャリアにどのような影響を与えるのか注目が集まっている。