2009年、歌手で女優の酒井法子が覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された。夫が職務質問を受けて逮捕された後、酒井は行方をくらませ、数日後に弁護士を伴って出頭するという異例の展開が連日大きく報じられた。
酒井は清純派アイドルとしてデビューし、歌手や女優としてアジアでも人気を集めていた。事件当時は子育てをしながら活動していただけに、薬物事件の発覚はファンや広告関係者に大きな衝撃を与え、出演作や契約への影響が広がった。
裁判で酒井は起訴内容を認め、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。その後は介護の勉強をする意向を示すなど更生の姿勢を強調し、時間をかけて芸能活動への復帰を模索した。
事件は有名人の薬物問題とメディアの過熱報道、そして子どもの保護の在り方まで議論を広げた。トップアイドルだった人物の逮捕と失踪は、平成の芸能史に残るスキャンダルとして今も記憶されている。
酒井の事件では、出頭までの数日間にさまざまな臆測が飛び交い、報道が過熱した。有名人の薬物事件では、本人の更生だけでなく、家族、とりわけ子どもへの影響をどう守るかという問題が繰り返し問われている。