2022年2月、動画投稿サイトYouTubeで芸能人のスキャンダルを暴露する「ガーシーch」を開設した東谷義和(54)。俳優の綾野剛らを標的にした暴露動画は大きな話題を呼び、チャンネル登録者は急増した。同年7月の参議院議員選挙ではNHK党から出馬し、約28万票を獲得して当選。「国会で寝ている議員をたたき起こす」などと豪語したが、当選後は一度も国会に登院しなかった。
国会欠席を続けたガーシーに対し、2023年3月15日、参議院は本会議で除名処分を決定した。国会議員の除名は1951年以来、72年ぶりのことだった。一方、警視庁は綾野剛ら4人への常習的脅迫などの容疑で逮捕状を取り、国際手配。ガーシーはUAE・ドバイに滞在を続けていたが、事実上の国外退去となり、2023年6月に帰国したところを逮捕された。
2023年9月19日の初公判で、ガーシーは脅迫したことを認めて謝罪。弁護側は起訴内容を大筋で認めつつ、脅迫の常習性を争う姿勢を示した。9月21日には保釈金3000万円で保釈が認められた。起訴状によると、2022年2月から8月にかけてYouTubeで綾野剛ら4人への脅迫を繰り返し、2023年2月には刑事告訴を取り下げさせようとSNSで脅したとされる。
2024年3月14日、東京地裁は暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪で、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。検察側の求刑は懲役4年だった。
判決後、ガーシーは実業家としての活動を本格化させ、全国でバーを展開するなど多角的なビジネスを手がけているとされる。2026年にはインターネット番組でドバイ時代の真相を語り、「ドバイで殺されかけた。日本で刑に服した方が楽やった」と振り返ったことも話題になった。暴露系インフルエンサーの光と影を象徴する事件として、今も語り継がれている。