勤務先の会社の小切手で銀行から約1億7000万円を受け取り着服したとして、静岡県警は2026年10月13日、静岡市の板金加工会社の元経理部長だった男(56)を業務上横領容疑で逮捕した。読売新聞などが報じた。

男は会社の経理部長という立場を悪用し、会社の小切手を使って銀行から現金を引き出していたとみられる。着服した金は、地下アイドルの「推し活」に使ったとみられており、調べに対し「推しが育っていくのがうれしかった」といった趣旨の供述をしているという。

3年半にわたって1億7000万円もの大金を着服しながら発覚しなかった経緯に、中小企業の内部管理の甘さを指摘する声も上がっている。ネット上では「推し活」の行き過ぎをめぐる議論も巻き起こり、大きな話題となった。

アイドルを応援する「推し活」は日本で一大文化となっているが、その裏側で起きた巨額横領事件として、ファン文化の影の部分を浮き彫りにした。男の刑事処分の行方とともに、会社の管理体制の見直しも焦点となる。