2020年1月、「週刊文春」が俳優の東出昌大と当時の妻・杏の別居を報じ、その原因として女優の唐田えりかとの不倫関係が明るみに出た。不倫が始まったとされる2017年当時、杏は第3子を妊娠中だったこともあり、2人は世間から激しいバッシングを受けた。夫婦は2020年8月に離婚し、人気が高かった東出と唐田は多くの仕事を失った。

その後、唐田は芸能活動を事実上休止した。転機となったのは2024年配信のNetflixドラマ「極悪女王」だ。人気レスラーの長与千種役のため約10キロ増量し、作中では丸刈りになるなど、清純派時代とは正反対の体当たりの演技を披露。これを契機に「役者・唐田えりか」を評価する流れが形成された。

2026年春にはフジテレビ系「102回目のプロポーズ」でヒロインを務め、日本テレビ系「君が死刑になる前に」でも主要キャストとして出演し、本格的に地上波へ復帰した。さらにKARAの知英とのダブル主演となる日韓合作映画「過怠」が2027年2月5日に公開されることも発表された。最先端の生殖医療を題材にした作品で、唐田は韓国人留学生を演じ、韓国語にも挑戦するという。2018年から韓国語を学び、休業期間中も勉強を継続していた努力が実を結んだ形だ。

映画制作関係者は「スキャンダルがなければ、清純派の若手女優の一人として埋もれていた可能性も否定できない」と指摘する。清純派という看板を失ったことで、作品の中で何を見せられるかで勝負せざを得なくなり、その危機感が「極悪女王」のような役への覚悟につながったという。唐田は最近のインタビューで休業期間について語ることはあっても、不倫騒動そのものを積極的に蒸し返してはいない。過去を正当化せず、作品で評価を積み上げる。それこそが彼女にとって最も確実な「禊」なのかもしれない。