フィギュアスケート男子でオリンピック2連覇を達成した羽生結弦が2023年8月4日、自身の公式SNSで結婚を発表した。お相手については「一般人」とするのみで詳細は明かされなかった。国民的スターの電撃結婚は世界的なニュースとなったが、そのわずか105日後の2023年11月17日、羽生は再びSNSを通じて離婚を発表した。

離婚理由について羽生は、「様々なメディア媒体で、一般人であるお相手、そのご親族や関係者の方々に対して、そして私の親族、関係者に対しても、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています」と説明。「お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしいという思いから、離婚するという決断をいたしました」とつづった。発表当初は羽生に同情する声が大勢を占めたが、時間の経過とともに冷静な見方も出始めた。

違和感を抱く声の背景には、結婚発表の際にプロとして実績のあるバイオリニストだったお相手を「一般人」と表現していたことや、離婚までの期間があまりにも早かったことがある。離婚コメントの中で一度も「妻」という言葉が使われなかったことも、ジャーナリストの江川紹子氏が「モヤモヤ」と評するなど議論を呼んだ。お相手は後にバイオリニストの末延麻裕子さんであることが週刊誌報道で判明。山口県の地方紙「日刊新周南」が早い段階で実名報道していたことも明らかになり、「必要があったのか」と批判の声が上がった。

沈黙を守り続けてきた末延さんは後に週刊誌の取材に応じ、「本当にちゃんと離婚しましたので」「前向きに頑張ろうという気持ち」と現在の心境を語ったと伝えられた。

この一件は、著名人のプライバシーと報道の自由の境界をめぐる日本社会の議論を改めて浮き彫りにした。羽生は離婚後もアイスショーなどで活躍を続けているが、「105日離婚」は2023年を代表する芸能ニュースとして今も語り継がれている。